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暑さに弱く寒さにも弱く雨にも風にも日光にも弱い

予告通り43話上げました。
久しぶりにけっこう筆がのった気がする。
そんな感じで次か次々回くらいに会議編終わると思います。もう9話もやっていたりする。早く一話形式やりたいです。
これ以上何を書くつもりだ、と思うかもしれませんがもう少しお付き合いくださいw



web拍手の返信はどうしたものか……匿名でお礼を書くべきでしょうか?
今までスルーして来たんですが不義理な気もします。他のブログでは匿名かな……
全部見てます。にやにやしながら見てます。何回も見返してます。応援ありがとうございます。
そして数カウントしてます。なろうの感想返信の時は数書いていたりします。間違えている時は修正するので言ってください。
ブログとなろう合わせてカウントしているのでたまに何回もカウントしたりカウントし忘れたりします。
印つけるわけにもいきませんし(*ノ∀`)ペチンッ
後……ありがちなHNの人だと混ざったりしてるかもしれません。その時は……



次の更新はどっちになるか今のところ未定ですが、近い内にできたらいいなと思ってます。
今日は暑かったですね……私の地方では三十三度とか言ってました。エアコンとかないですよ?^q^
もう五月に入りましたね。皆様五月病とか色々気をつけてお過しください。
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第四十三話:黒紫色の理想

 空気が一瞬張り詰め、爆発する。

 角の影から気配が飛び出した。
 清らかな気配にぽっかりと黒の穴が空く。
 エアーポケットとでも表現できるだろうか。

 床を砕く爆音。
 風を切る轟音。
 

 禍々しい気。鋭い殺意。


 空間を圧迫するかのように、野生の獣のような動きでこちらに向かってくるそれは、一匹の狂った獣のようだ。

 それは、正直なんだかよく分からないものだった。

 一番近いのは悪魔だと思うが、俺の勘はそれを悪魔だとみなしていない、その悪魔自体よりも良くないものに見える。問題は、それの敵意が明確にこちらに向いている事。俺の勘が外れているにしても、合っているにしても、そんなの関係ないことだ。あれを見たら百人に百人が敵だとみなすだろう。

 身体全体に纏う黒い炎のような禍々しい魔力、オーラは、今まで俺の見た中でもおそらくベスト3に入るだろう。
 技術もなく、恐れもなく激情だけで向かってくる様子は、人間のものだとは思えない。

 そう、それは形だけは人の形をしていた。
 墨色の髪をした人型。
 立ち上る黒い魔力が全身を覆っており、それが邪魔で性別はわからない。
 そしておそらく何も着ていないようだが見苦しい部分はすべて身体から噴き出す黒の魔力で隠されている。

 今まで見た中でも最もそれに近いのは人狼だろう。
 人に最も近い魔族。先天性の血により自由に肉体を獰猛極まりない魔獣に変える一族――



 …………いや、この言い方は失礼か。
 魔獣に姿を変えたワーウルフでもここまで戦意に身を浸す事はないだろう。

「撤退します」


 クリアが警告する。しかしそのスピードは驚異的だ。クリアと俺だけなら逃げきることは可能だろうが、足手まといがいる今の状態で逃げ切れるかどうかは微妙な所だろう。

 人差し指を突きつけるように、バケモノに向ける。
 

「"光弾"」

 人差し指の先から十円玉大の光の弾が発生する。
 弾は迫り来るバケモノに向かって飛んでいった。
 霊丸じゃないよ?
 神聖魔術"光弾"
 "ブレッド"の術は全ての魔術に共通する最も初歩的な攻撃魔術である。効果は各属性を持つ小さな弾を精製して相手に向かって飛ばすだけ。頼りないエフェクトだし、実際本当に頼りない魔術である。ダメージは低いので、超初心者な魔術師しか使わない代物だ。だが、初級な魔術だけあって魔力の消費も少なく詠唱もワンセンテンスでいいので速射性に優れている。

 そして、今のは光の弾なのでとにかく目くらましに向いていた。聖域なのでその威力もやや補正が付く。

 光弾により床が小さな音を立てて爆ぜる。
 その魔物が光の弾丸に一瞬怯むがすぐに再び向かってくる。
 悪魔だったらダメージも通るかもしれないが……こいつ多分違うし、弾丸が当たったところでほとんどダメージもないだろうね。
 見るからにLV高いっぽいもん。これで低かったら逆に詐欺だろう。


 だが、いくら威力の低い物とはいえ嫌がらせぐらいにはなる。

「"光弾"」

 "光弾""光弾""光弾""光弾""光弾""光弾""光弾""光弾""光弾""光弾""光弾""光弾"
 光弾が飛ぶ。飛ぶ。飛ぶ。
 床が爆ぜる。爆ぜる。
 魔物は、思わぬ連続攻撃に一歩後ろに飛び回避する。
 派手な音が魔物の進行方向から連続であがる。
 俺の腕が悪いわけではない。わざと進行方向を狙っているのだ。例えダメージが殆どないとは言え、回避できる攻撃を回避せずに突っ込むことはなかなか出来ることではない。
 案の定、空っぽの攻撃に化物は翻弄され、先程までの追撃のようなスピードを出せていない。

「よし、逃げるか」

「はい。先導します」

 "光弾"と口の中で呟きながら、左手でKillingFieldの腕を握り、俺たちはその場から梁から飛び降りる。

 攻撃をやめる寸前、光弾が偶然化物の頭に命中し、その漆黒のベールが一瞬散った。







 その今まで隠されていた顔を見た瞬間、なんとなく納得する。

「あー……なるほど。あれか」


「…………」


 KillingFieldが無言で俺の言葉に追従した。クリアは一言も話さない。クリアは必要のないことは極力話さない。

 思考を走ることに割きながら、俺は心の中でため息をついた。
 なんとなく見覚えがあったんだ。
 あれか。俺が監獄を建物ごと消滅させたのが悪かったのか。

 どうやら、KillingFieldを捉えようとした昨日の連中は、能なしだったがそれでも一応それなりに仕事はしていたらしい。




 一瞬見えたその化物の顔は間違いなく、昨日敵の本拠地を"虚影骸世"で消滅させたその時、ついでに殺したはずのバグの姿だった。

 あれ一応危険だったんだね。











第四十三話【厄介な敵と厄介な味方の話】


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GWGWGWGWGW

タイトルのやる気のなさといったら……
灰塔2?3上げました。
量が減ってるのは仕様です。
半端ですが次多分理想更新します。
眠いのでこれにて。
いいGWを

灰色の塔:2?3

2-3
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