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【誰にでも出来る影から助ける魔王討伐②】応援サイトありがとうございます!

お疲れ様です。槻影です。
またブログ一ヶ月あけちゃったので掲題の件について御礼を。

皆様のおかげで応援ポイント、全ての報酬が開示されました。
本当にありがとうございます!

SSや応援ボイス、オーディオドラマについては公開されております。是非ご確認くださいませ!

オーディオドラマシナリオや応援ボイス原案など色々初めての体験で楽しく作成させていただきました。
少しでも楽しんで頂ければ書いたかいがあります!

ゲームについては鋭意作成中なので、今しばらくお待ち下さいませ。

今後もWeb版、書籍版共に『誰にでもできる影から助ける魔王討伐』をよろしくお願いします!

アレス応援特設サイト:
http://fbonline.jp/Maoutoubatsu/


オーディオドラマについては実はもう一案出しておりました。
公開OKらしいのでブログ公開します。カクヨム公開は……どこに出せばいいのかわからないので一旦こちらのみで……

『続きから』からGO!
オーディオドラマSS『アメリアの定常報告』

 魔王クラノスが人類に宣戦布告を行って十年。人を遥かに超えた能力を持つ魔王軍により進退窮まる状況に追い込まれたルークス王国は教会の秘術により異界の勇者を召喚する事に成功した。

 俺ことアレス・クラウンはアズ・グリード神聖教会の上司、クレイオ・エイメンの命令で回復を担当する|僧侶《プリースト》として勇者、藤堂直継のパーティに参加するが、男である事を理由にたった半月程度でパーティを解雇されてしまう。
 クレイオにそれを報告した俺に下されたのは、レベルの低い勇者パーティを陰から助け、魔王を討伐させるという前代未聞の任務だった。

 かくして俺は今日も、追加で派遣されてきた部下、アメリア・ノーマンと共に今日も勇者のサポートを行うのである。勇者本人に――気づかれないように。
 勇者――藤堂直継は、魔物などが存在しない平和な世界から来訪してきた者であり、その実力はまだ一級からは程遠い。
 その仲間である精霊魔導師のリミス、剣士のアリアもまだ未熟であり、魔王配下の魔族の襲撃が予想される状況では綿密なバックアップが必須だ。

 俺に与えられた要員はアメリアと自分自身のたった二人であり、限られたリソースを最大限有効活用する必要がある。

【アメリア】「お疲れ様です。アレスさん」

【アレス】「ああ……」

【アメリア】「では早速……今日の藤堂さんの動向を報告します」

 幸いなことにアメリアは、広範囲の出来事を調査できる『探査魔法』を使える優れた魔導師であり、それを使った藤堂の動向確認はアメリアにしか出来ない仕事だ。
 宿に借りた一室。いつも通り感情の見えづらい平坦な声でアメリアが報告を開始する。

 街の外でレベル上げをする際は安全を考慮し追跡を行っているが、今日の藤堂の動向について俺は知らない。

【アメリア】「朝六時。藤堂さん起床。既に目覚めていたアリアさんを連れて宿の中庭に移動。剣の訓練を開始」

【アレス】「日課だな」

 平和な世界から召喚された藤堂は剣術に疎い。剣士のアリアに訓練を付けてもらうのは、俺がまだパーティから追い出される前から藤堂の日課の一つだった。

【アメリア】「藤堂さん、三十分程剣を交わし、為す術もなくアリアさんにぼこぼこにされる」

【アレス】「ぼこぼこ……そんなに傷を負ったのか」

 俺がまだパーティにいた頃はそこまで厳しい訓練ではなかったが。

【アメリア】「これは比喩表現です。実際には寸止めにしてました」

【アレス】「……そうか。……比喩表現って……続けてくれ」

 アメリアは軽く咳払いをして続ける。

【アメリア】「六時半。部屋に戻りリミスさんを叩き起こして朝のミーティング。今日一日は物資の確認と補給をすることに」

【アレス】「補給は大切だな」

【アメリア】「ちなみに、後からいいますが、結局足りないものはなかったみたいです」

【アレス】「……ちゃんとアイテムの把握くらいしておけよ」

 藤堂は異空間にほぼ無制限でアイテムを収納できる貴重な魔導具を持っている。
 全部出してみないと中身はわからないのでリストを作成するなり何なりしないと面倒なことになる。

【アメリア】「私はその時朝の礼拝をしてました」

【アレス】「……そうか」

 とてもどうでもいい。

【アメリア】「七時半。朝食。今日の朝ごはんはベーコンエッグと柔らかい白パン、野菜のスープだったようです」

【アレス】「少ないな」

 街の外では持ち運べる食糧の観点から栄養が取りづらい。外に出る予定はなかったようだが、せめて町中にいる時だけでも十分な栄養を取る必要がある。

【アメリア】「グレシャさんが五人前くらい平らげるので食事のグレードを落としたみたいですね」

【アレス】「……チッ。自分が食糧になればいいのに」

 グレシャ。通称グレイシャル・プラント。
 藤堂達がヴェール大森林で拾った亜竜だ。俺が藤堂達の動向を知るために送り込んだスパイでもある。
 今は人の形に変化して藤堂達についていっているが、ろくに役に立たないのに食欲だけは竜のままらしい。

【アレス】「食事のグレードを落とすなど言語道断だ。奴らはまだ若い、成長の妨げになる」

【アメリア】「ちなみに、その時私は賑やかに食事を取る藤堂さん達を確認しながら、ひとりぼっちで黒くて硬いパンを齧ってました」

【アレス】「……十分な資金は渡してあるはずだ。もっと良い物を食っていい」

 まるで俺が強制してるみたいだろう。

【アメリア】「アレスさんはその時、黒いパンより固くて不味くて栄養だけはある携帯食料を齧りながら手紙を書いてました」

 こいつ……まさか俺の動向まで一緒にみているのか? いや、別に見られて困るようなことはないが……。

【アメリア】「私は一人寂しく黒くて硬くてあまり美味しくないパンを齧っていました」

 それはさっき聞いた。

【アメリア】「そして思っていました。このパン美味しくないなー」

 凄いどうでもいい。後ちゃんと金は渡してあるし、足りなくなったら言えと伝えてあるだろ!
 だが、アメリアは基本的に真面目だがたまに変な事を言い出す節がある。相手をしていたらいくら時間があっても足りない。

 一度咳払いをして続ける。

【アレス】「……次だ」

【アメリア】「八時半。藤堂さん、アリアさん達と話し合いながら物資の確認。次の目的地と予想される所要時間、現在の財政状況などを話し合う」

【アレス】「大切な事だな」

 藤堂は勿論、アリアやリミスは貴族の出だ。そういった雑務にはあまり慣れていないが、俺がパーティに所属している間にある程度教えてある。

【アメリア】「ちなみに先程もいいましたが結局足りてないものはなかったみたいです」

 そうだった。

【アメリア】「後、雑談を交えながら五時間くらい話し合ってました」

 時間の無駄……一体何をそんなに話し合って――まぁいい。コミュニケーションは大切だ。

【アレス】「……まぁ、そういうこともあるだろうな」

【アメリア】「話の内容は他愛のないものでしたが、いりますか?」

【アレス】「……そうだな、軽く教えてくれ」

【アメリア】「リミスさんはガーデニングが趣味みたいです。実家の庭ではマンドラゴラを育てていたとか」

【アレス】「俺が悪かった。凄いどうでもいいわ」

【アメリア】「王都で行われるマンドラゴラ選手権では三位に入賞した事もあるとか」

【アレス】「どうでもいいって言ってるだろ。話を進めてくれ」

 しかも三位って……マンドラゴラ選手権なんて聞いたこともないので凄いのか凄くないのかもわからない。

【アメリア】「ちなみに、私の趣味はおしゃれすることです」

【アレス】「……そうか」

 凄いどうでもいいが、どうでもいいなどと言うわけにはいかない。コミュニケーションは大切なのだ。

【アレス】「……似合ってるぞ」

【アメリア】「今日は仕事なので法衣です」

【アレス】「法衣が似合ってる」

【アメリア】「照れます。嬉しいです」

【アレス】「照れるなら表情の一つも変えろ」

【アメリア】「これでいいですか?」

 アメリアが人差し指を唇の端に当て、上に持ち上げてみせる。

 ……いたたまれねえ。

【アレス】「もういい。次だ」

【アメリア】「ちなみにアレスさんの趣味はなんですか?」

【アレス】「ちなむな」

【アメリア】「ちなみにアレスさんの趣味はなんですか?」

 何故二度言う!?
 酒と煙草と女だ。が、勿論そんな事を言うわけにはいかないし、そもそも仕事中は完全に断っている。

【アレス】「自分が最強だと思い込んでいる闇の眷属をメイスでぶん殴り地べたに這いつくばらせて靴を舐めさせることだ」

【アメリア】「奇遇ですね。私もその趣味あります」

 んなわけあるか! こいつ、眉一つ動かさずに――まぁいい。

【アレス】「……次の話に移ってくれ」

【アメリア】「途中で挟んだお昼ごはんの話は飛ばしていいですか?」

【アレス】「飛ばしてくれ」

【アメリア】「ちなみに私はアレスさんと一緒にご飯食べようと思っていたのにアレスさんが昼食を抜いてずっと机にかじりついていたので、抜くことになってしまいました」

【アレス】「報告? これ藤堂達の報告だよな!?」

 何で俺が悪いみたいになってるんだ!? ああ、確かに抜いたよ!? 抜いたっていうか、気が付かなかったよ!!

【アメリア】「十五時半。藤堂さん、悪あがく」

【アレス】「……悪あがくって、何をしたんだ?」

【アメリア】「女僧侶を探しに教会に向かって断られました」

【アレス】「あー……」

 現在の藤堂達のパーティの課題の一つは俺を首にした結果、僧侶がいなくなった事だ。おまけに、本人は知らないが、教会から正式にされた俺を理由なく首にした事で俺の上司から手が回り、新たな僧侶を仲間にする事が困難な状態になっている。

 確かにそれは悪あがきと言えるかもしれない。が、悪あがくって言い方はどうなんだ!?

【アメリア】「ちなみにその頃私は――」

【アレス】「ちょっと待て、それは飛ばしていい」

【アメリア】「お昼を抜いてお腹が空いている私は、アレスさんの指示でお昼を抜いているにも拘らず次に藤堂さん達が戦うべき魔物について情報収集してました」

 抜いてるなら抜いてるって言えええええええ!
 お前、表情に出ないせいでわかんねーんだよ!

【アレス】「……そうか。それは悪かったな」

【アメリア】「いえ、悪いのは聞いてもらえるかもという低い可能性にかけてしまった私自身であり、アレスさんではないのでお構いなく」

【アレス】「…………」

 いたたまれんわ!

【アメリア】「次に移ってよろしいでしょうか?」

【アレス】「……ああ」

 ストレスでも溜まってんのかなあ……とか思うが、アメリアの表情はいつも通りである。というか、上司の俺にここまで好き放題言えるのだからストレスなんて溜まらないだろ、多分。

【アメリア】「二十時十五分。藤堂さん、リミスさん達とお風呂へ。プライバシーの侵害なので中の様子は見てません」

【アレス】「……そうか」

 ……まぁ、パーティ間に不和が発生しなければなんでもいい。ああ、なんでもいいとも、好きにしてくれ。

【アメリア】「ちなみに私は一日、魔法を使い通しだったので疲れ果ててベッドの上でごろごろしてました」

 なんかベッドの上で足をばたばたさせてるなぁと思ったら疲れてたのかよ……新たな仕事振らなくてよかった。

【アメリア】「アレスさんは私の方に何の仕事振ろうかなーみたいな視線を向けながらクレイオさんに報告してました」

【アレス】「……お前が疲れてるのって……俺の方まで観察してたからじゃないだろうな?」

【アメリア】「……むぅ……」

 無駄な事を……。

【アメリア】「次の行動ですが……」

【アレス】「ちょっと待て。もう詳細はいい。簡潔にまとめて述べてくれ」

【アメリア】「……特に今日は何事もない一日だったようです。レベルが上がったわけでもなくトラブルも特にありません。一日ゆっくり休めたかと」

 おま……その結論で今までぐだぐだ報告していたのか!?

 ……いやいや、まてまて。アレス・クラウン、今回は俺が詳細に報告の仕方を指示していなかったのが悪い。そもそも、収穫がないわけでもない、リミスの……趣味とかわかったし。

 咳払いをして、アメリアを労う。

【アレス】「今日も一日ご苦労だった。助かった」

【アメリア】「いえ、仕事ですから。……最後に私から一つよろしいでしょうか?」

【アレス】「……ああ」

 その瞬間、小さなお腹の鳴る音が聞こえた。
 恥じる様子もなくアメリアが言う。

【アメリア】「お腹すきました」

 もう夜中なんだが……こいつまさか俺に付き合って夕食も抜いて――

【アレス】「よ、よし、なんか食べに行くぞ」

【アメリア】「お酒も飲みたいです」

【アレス】「お前は凄い酔い方するから駄目だ」

 そこだけは譲れん。
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180:
なんでこんなに詳細に観察していて藤堂(♀)に気づかないんだろう…雑談とかでは藤堂の気も緩んでそうなのに…
いや、もしかしたら気付いていて敢えてアレスには報告してないのか…?

とかいう事を考えるような話でもないですね
アレスもアメリアもいつも通り仲良さそうで面白かったです

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Author:槻影
ファンタジーやらその他もろもろの雑文サイトです。エタを恐れずに好き勝手書いていくのがモットー
ずっとWeb上で活動していましたが、『堕落の王』が出版されました。
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